大リーグのワールドシリーズは29日(日本時間30日)、ニューヨークで第4戦があり、3連勝中のドジャースと巻き返しを誓うヤンキースが対戦。ドジャースが一回、フリーマンの2ランで先制し、二回を終えて2-1とリードしている。
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ドジャースが勝てば、無傷の4連勝で4年ぶり8度目のシリーズ制覇が決まる。大谷翔平はメジャー挑戦7年目で悲願の「世界一」達成、山本由伸も渡米1年目で美酒を味わう。
左肩を痛めている大谷は「1番・指名打者(DH)」で先発出場し、一回の第1打席は遊飛に倒れた。続くベッツが二塁打で出塁した後、フリーマンがワールドシリーズ最長記録となる6試合連続本塁打(ブレーブス時代の2021年の2試合を含む)を右翼席に放り込んだ。
大谷は三回の第2打席は中飛に打ち取られた。
大谷は26日にロサンゼルスであった第2戦で左肩を負傷。検査で「部分的な脱臼」と診断された。
ヤンキースの本拠ニューヨークに舞台を移して行われた28日の第3戦は「1番・DH」でフル出場し、3打数無安打だった。一回に四球で出塁し、3番フリーマンの右越え本塁打で先制のホームを踏み、チームの4―2での勝利に貢献した。
出塁時は左手でユニホームの首元をつかむなど、左肩に負担がかからないようにするしぐさを見せていた。
ヤンキースは第4戦の先発マウンドにレギュラーシーズン15勝7敗のヒルを送る。ドジャースは小刻みに継投する「ブルペンゲーム」で臨む方針だ。
ヤンキースがワールドシリーズで1勝もできなければ、レッズと戦った1976年以来の屈辱となる。
ヤンキースが勝てば、30日にニューヨークで第5戦が行われる。(ニューヨーク=安藤仙一朗)